2016年3月31日木曜日

【リポート】第85回金沢歴活「今だからこそ知りたいざっくりベルギーの歴史」


3月31日、年度末の最後の最後という日にも関わらず、朝から沢山の方にきていただきました金沢歴活。
今朝のテーマは「今だからこそ知りたいざっくりベルギーの歴史」と題しましてテロに揺れるベルギーについてお話してまいりました♪

ベルギーっていうとチョコにワッフル、ビールと食べ物のイメージ強い!のですがそれはそれは複雑な国家成り立ちの歴史を背負っているのです。。

まず、言語からいくとベルギー語ってない!オランダ語とフランス語が公用語!
そして正式名称はベルギー王国、ですので国王を戴く君主政!
そーいえば、フランダースの犬の舞台もベルギーですよね!?っと案外興味をそそる国なのです。

ちなみに。
ダッフルコートのダッフルとはベルギーの都市の名前です♪

なんてウンチクもふんだんにお話したベルギーの歴史ですが、予備知識がなければあんまり理解しにくい回になったなぁと反省。。

ベルギーはフランス、イギリス、ドイツにオーストリア、オランダとの関係性 が強いから周辺知識もフォローしないといけなくて。。。
もっと分かりやすくお話することが課題です(>_<)

2016年3月26日土曜日

リポート【ゼフィランサスの眠るころ】

お茶会に限らずだけど、なにかの名前を考えることが好きです。
命名する、ていう何もなかったものに生命を吹き込む行為は死語かもしれませんが非常にクリエイティブな気もして。


っで、今回のお茶会のテーマ「ゼフィランサスの眠るころ」である。
前回の「早春のリャナンシー」、前々回の「空しい夜と烈火の昼の切ない想い」とに続くナルシスト度がたっぷり入っていけ好かないけど気になって仕方ないタイトルに仕上がっております。

我ながら、まるでライトノベルのタイトルのようなこのタイトル、なかなかの出来栄えと自負しております。

席中では種明かししましたが、ゼフィランサスとはヒガンバナ科の白い花で花言葉は「清純」。
ちょうど、二日前に彼岸の明けを迎えたばかりで冬の別れと春の訪れを隠れテーマにしたかったんです。

遠州流では彼岸を境に微妙〜〜にお点前も変わりますし。

やはり季節感は何かしら取り入れたい欲求にかられます。
だから、お菓子も追銘「霜まよふ」にしたり。

お菓子の説明はまた長くなるので割愛しますが。。。


ですので、彼岸が明けたという意味でゼフィランサスの眠るころ、と命名したのですね。
ゼフィランサスは夏から秋にかけて咲くのでヒガンバナ科である、という以外は季節感もへったくれもありませんが。。。

ちなみに、本当の本当の元ネタは機動戦士ガンダムの同名の機体からです笑
『0083』、好きなんですよねぇ。

2016年2月18日木曜日

レポート【金沢歴活】「ざっくり西南戦争〜幕末パラダイムシフトの総仕上げ 〜」

“雨は降る降る 人馬は濡れる 越すに越されぬ 田原坂”

田原坂と書いて何て読むのかわかる方は歴史好きか九州の方でしょうか。

今朝の金沢暦活は西南戦争について、価値観の変化、パラダイムシフトという観点からお話してまいりました(^^)

見づらいですが窓には司馬遼太郎さんの『翔ぶが如く』全巻と岡田斗司夫さんの『評価経済社会』を並べるという組み合わせ。

参加者のお一人は西南戦争についてとてもお詳しく合間合間に小話を挟んでいただきました。



明治維新が価値観の一大転換のように思われがちですが西南戦争が終わるでは激動でしてその間は歴史における火事場泥棒ができる期間であり歴史においてそのような期間はしばしば起こるのです。

個人的に、西南戦争をもって幕末が終わり、価値観の変化・動揺は安定期に入り新しい時代に入っていったと思います(^^)





2016年1月31日日曜日

金沢歴活美術史特講「長次郎」

ヘウゲものや利休にたずねよで知名度が一気に上昇、今日は樂家の祖長次郎についてです。


①どんな人?
現代まで一五代続く窯元樂家の祖。
千利休の美意識を反映した茶碗の作り手として知られる。
生没年不詳でその生涯は不明な点も多いが中国からの渡来系移民の子孫といわれる。
②時代は?
安土桃山時代(1573〜1615)
③どんな時代?
室町幕府が終焉し、既存の価値観から解放されたような自由主義の時代。秀吉が最下層から天下人になったように、利休が魚屋の主人から時代を代表する美の体現者になったように、実力があればのし上がることができた。芸術においても豪放な、自由闊達な破格の表現が本流。しかし傍流ともいうべき侘びの美意識も確かに芽生えた、とにかく忙しい時代。
④作品の特徴は?
樂焼は轆轤を使わず手で捏ね上げるため素朴な、自然な姿を残す。
同時代の茶碗と比べると長次郎は幾分小ぶりな寸法でその形はいわゆる宗易形(利休形)とよばれ色は黒とも赤とも表現できないような、土そのものの風合い。樂歴代の中でも長次郎の“色”は一線を画す。
⑤代表作は?
「無一物」

「大黒」

「ムキ栗」


金沢歴活美術史特講「高橋由一」

1828〜1894

①どんな人?

近代洋画の開拓者。
下野国佐野藩の出。つまりは武士階級の出であり同時代の洋画家、黒田清輝が薩摩藩出身のエリートならば由一は泥臭く目的を達成しようとした雑草魂の男である。
35歳で洋画を志し、41歳の時に明治維新を迎える。
維新後は洋画拡張へ奔走。

②時代は?
幕末〜明治

③どんな時代?
明治維新後の日本は価値観の大変動。
廃仏棄釈にみられるように古来のものがかえりみられず、西洋の文化がもてはやされた。
美術の世界でも(というか“美術”もいう概念と言葉が生まれたのもこの時代)西洋文明の輸入として油絵の具を用いる洋画も普及していく。

④作品の特徴は?
“リアルのようでリアルでない”、“綺麗なようで綺麗ではない”、だけど見ずにはいられない強烈な実存感が由一の特徴。土着的というか粘着質的に対象を描く。


⑤代表作は?
「花魁」

「鮭」

金沢歴活美術史特講「本阿弥光悦」

ヘウゲものやバガボンドにも登場していてサブカル的にも著名人、去年は琳派400年ということでも大忙しだった本阿弥光悦の登場です。


①どんな人?
刀剣の鑑定(めきき)、浄拭(ぬぐい)を家業とする室町時代からの京都の上層町衆の出。父の代から前田利家と関係が深く光悦も金沢に訪れている。
茶の湯は古田織部に師事。
絵師の俵屋宗達を指導したことでもしられ“琳派の祖”とも言われる。
筆を持てば能筆(寛永の三筆)、茶碗を作らせれば国宝級、蒔絵をやらせても斬新なデザインと、なんでもござれすぎてよく分からない人。

②時代は?
安土桃山時代(1573〜1615)
寛永期(1615〜44)

③どんな時代?
大坂の陣を経ていよいよ徳川幕藩体制がスタート。日本は長く続いた戦国時代が終わりようやく安定の時代へ。
安土桃山の破格・豪放を良しとする美意識から調和を重んじる美意識へ変化し、また王朝文化への回顧が進んだ。

④作品の特徴は?
書、漆芸、陶芸、宗達への下絵指導などあまりに多才すぎて特徴を一概に語ることは難しい。。
陶芸に限っていえば平仮名を想起させるような滑らかなフォルム、ふっくらとしたふくらみが特徴。箆削りも特徴で口縁の反り上がりが見所。

⑤代表作は?
乙御前

舟橋蒔絵硯箱


金沢歴活美術史特講「狩野永徳」

狩野永徳っていうとテレビゲーム「太閤立志伝」の印象がいまだに根強い金沢歴活高橋です。

今日の主役、狩野永徳はざっとこんな感じです、ご覧あれ。

生没年
1543〜1590

①どんな人?
狩野派と呼ばれる画壇の棟梁で京都で活躍、織田信長や豊臣秀吉ら天下人の御用絵師として活動し当時の画壇の頂点に君臨した。
信長〜秀吉という稀代の為政者から次から次に仕事の依頼が来すぎてその死因は一説には過労死といわれる。

②時代は?
安土桃山時代(1573〜1615)

③どんな時代?
歴史学的にいうと、中世から近世への変わり目。時代の一大転換期。下剋上の気運高まり信長や秀吉ら天下人が登場。裕福な商人も活躍と、非常にエネルギッシュな時代で芸術においては覇気と生命感に溢れる作品が大本流だがその一方で“侘び”の美意識も誕生した。
とにかく忙しい時代。

④作品の特徴は?
若い頃は細密画〜壮年以降はダイナミックな障壁画が多くなる。特に晩年は筆づかいが荒々しく乱暴な書きっぷりが必見。
基本的に水墨画も細密画も障壁画もなんでもござれ。
個人的には“桃山という時代の空気”をひしひしと感じられる風俗画や大画面の迫力たっぷり障壁画がオススメ。


⑤代表作は?
「洛中洛外図屏風(国宝)」
「唐獅子図屏風」
「檜図屏風(国宝)」

なんといっても永徳は唐獅子図屏風がオススメです。
ぜひ生でご覧になられてください。